遺産分割で揉めないコツとは?
公開日::2025年12月17日
相続相談の内容
70代 女性
二人の娘は嫁にいき、末っ子の長男も家族をつくり海外で暮らしています。ほとんど長男家族とは会う事ができないのですが、代々継がれている土地や家の財産は長男に引き継ごうと考えています。
姉妹ともめないようにするためにはどうしたら良いでしょうか?
専門家の回答
特定の相続人に多くの財産を遺したい場合には、まず「遺留分」に十分配慮することが大切です。
遺留分とは、法律で定められた、相続人が最低限受け取ることのできる取り分のことです。たとえ遺言書で特定の人に多くの財産を遺す内容にしても、他の相続人が遺留分を請求することで、トラブルに発展する可能性があります。
そのため、まずは遺留分を侵害しないように遺言書の内容を検討すること、また生前のうちにご家族へ思いをしっかり伝えておくことが重要です。
「なぜ長男に多く遺したいのか」という理由を事前に説明し、理解を得ておくことで、相続時の感情的な対立を防ぎやすくなります。必要に応じて、専門家に相談しながら進めると安心です。
専門家
井出 萌々香
トリニティ・テクノロジー株式会社 コンサルティング事業部
得意分野:生前対策/財産管理/民事信託/遺言作成/任意後見/死後事務委任
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