一戸建ての防犯対策、どうしたらいい?
手軽だけど効果的な方法を、防犯のプロに聞きました!

住宅などに侵入する窃盗は令和5年で増加しており、特に一戸建て住宅での発生件数は最多だと言われています。では、一戸建ての防犯対策は、どのように行えば良いのでしょうか?All About『防犯』ガイドの佐伯幸子さんに教えてもらいましょう。

提供:JCOM株式会社

お話をうかがった方

All About『防犯』ガイド:佐伯 幸子

安全生活アドバイザー。「頭を使って身を守る方法~知的護身術」を提唱。日常的な危機管理のスペシャリストとして、子どもや女性の安全対策を中心に、暮らしの中のあらゆる場面での危険を指摘、排除する方法を分かりやすく解説。

狙われやすい一戸建て。
最低限必要な対策は?

ご自宅の防犯対策、あなたは万全ですか? 警察庁の『住まいる防犯110番』によると、住宅などの建物を対象とした侵入窃盗は年々減少傾向だったものの、令和5年で前年比+11.3%に増加。中でも多いのが戸建て住宅で、令和5年の侵入窃盗は全体の30.5%を占めています。さらに、暴行や脅迫を伴う侵入強盗も増加しており、こちらも一戸建てでの発生が最も多いのだとか。

出典:警察庁「住まいる防犯110番」/侵入窃盗の発生場所別認知件数:総数44,228件(令和5年)

佐伯さん(以下敬称略)「一戸建てへの侵入犯罪が多いのは、単純に人の目が少ないからでしょう。集合住宅ではひとつの建物に何十、何百という人が住んでいますが、一戸建ては独立した環境ですから。また、玄関や窓などの開口部が四方八方にあり、侵入口が多いことも理由のひとつと思われます」
侵入口として特に狙われるのは、無施錠の玄関ドアや窓。これは、今も昔も変わらないのだそうです。

佐伯「鍵をかける習慣がない家庭もまだあるようで、狙われやすい傾向にあります。施錠された窓でも、ガラスを割られて窓から侵入されるケースも多いため、窓の数だけリスクは高まります。いずれにしても言えるのは、人が出入りできる開口部はすべて侵入口になるということです」

旅行や帰省でしばらく家を空けるときに注意が必要なのはもちろん、普段から開口部であるすべてのドアや窓を確実に施錠することを習慣づけましょう

あなたの家は大丈夫?
一戸建ての防犯対策チェックシート

さらに、侵入犯罪のリスクを抑えるには、その家の状況に応じた対策が必要になるのだそう。

佐伯「防犯は、自宅を中心に、自宅がある区画や駅や街から自宅までのエリアも意識しましょう。たとえば、玄関や窓がある位置に庭木が生い茂るなどの死角があるかないか、自宅が角地なのか両隣に家や建物があるのか、商店街が近くて人通りが多いのか静かな住宅街なのかなど。
どこにリスクがあるかは個々の家によって違いがあります。わが家がいつ、どこから侵入されやすいのかを考え、その弱点に合わせて対策をすることが大切です」

そう語る佐伯さんのお話をもとに作成したのが、下記の『一戸建ての防犯対策チェックシート』です。家の部位ごとに狙われやすいポイントをまとめたので、こちらを参考に、まずはご自宅の防犯上の弱点を考えてみてください。

  • ドアとドア枠の隙間をふさぐプレート。施錠の有無を隠せるほか、バールなどを差し込んでこじ開けられるリスクも軽減できる。
  • 窓の錠前として広く普及しているタイプ。半円形のレバーを回転させ、受け具に引っ掛けることで施錠する。

できることからすぐに実践したい!
一戸建ての基本的な防犯対策

上記のチェック項目、結果はいかがでしたか?チェックした数が少なかったからと言って、安心するのは禁物。なぜなら、たとえ1つでも当てはまれば、そこが侵入者に狙われかねないからです。チェックが入った箇所は、我が家の防犯上の弱点だと意識して、防犯対策が必要です。では、どのような対策ができるのでしょうか?佐伯さんに教えてもらいました。

塀をフェンスに変えることで、人目を気にする侵入者の抑止効果も期待できます。

佐伯「侵入者は目撃されるのを避けるため、見通しの悪い場所や死角のある開口部を狙いがち。樹木が生い茂っているならカットして丈を低くしたり、外から見えない塀ならフェンスに変えたりといったことも、ゆくゆくは必要になるでしょう。
また、侵入者は光と音に弱いので、見通しの悪い場所や駐車スペース、ベランダなどに、人が通ると反応する人感センサー付きの照明や、振動を検知して警告音がなる防犯アラームなどを設置するのもおすすめ。上を歩くと大きな音がする防犯砂利を敷くと、雑草が生えにくくなるメリットもあるので良いと思います。さらに、長期で不在にするときは、照明やテレビなどのオン/オフが時間で設定できるタイマーを利用するのもひとつの方法です」

近年、人気なのが、スマートフォンのアプリで開閉できるスマートロック。補助錠はドアに穴を開けずに取り付けられるタイプもあるので、賃貸物件でも気にせず設置できます。

鍵や錠前についてはいかがでしょうか?

佐伯「門扉や物置などに錠前がない場合は、新たに取り付けるようにしましょう。錠前はワンドアツーロック、つまりひとつのドアにふたつ以上が基本。特に勝手口は死角になりやすいわりに、錠前がひとつしかない場合が多いので、補助錠を取り付けるのがおすすめです。
なお、植木鉢の下や電気メーター付近にスペアキーを隠しておくのは、絶対にやめましょう。鍵を取る動作を不審者に見られれば、それがきっかけになって侵入されるリスクが跳ね上がります」

補助錠は窓にも取り付けると良いのだとか。

佐伯「クレセント錠ひとつだと、その周辺のガラスを割れば外から解錠できますが、窓用の補助錠は框(かまち)と呼ばれるガラス周囲の枠をロックするため、窓からの侵入防止に有効です。さらに、クレセント錠の周辺にガラスが割れにくくなる防犯フィルムを貼ると、災害時にガラスが飛散するリスクも抑えられて良いと思います。
また、出窓に並んだ置物や、カーテンの色などで住人の情報を知られてしまう恐れもあります。できる限り、狙われやすい情報を外部に漏らさないように工夫することも、大切な防犯対策のひとつになります」

防犯カメラの設置は、
侵入の大きな抑止力に

POINT 1

お渡しするステッカーの存在が犯罪抑止に。玄関など、侵入経路となりえる個所に貼り付けをおすすめしています。

POINT 2

玄関や裏口など、人の出入りするエントランスに設置することで泥棒や空き巣の侵入を抑止することができます。

POINT 3

駐車スペースに向けてカメラを設置することで、自宅への侵入や車上荒らし・盗難を抑止するのに効果的です。

建物構造によって設置できない可能性あり。

上記に加え、「防犯カメラの設置も防犯対策として有効」と、佐伯さんは言います。

佐伯「防犯カメラを設置された家=防犯意識が高いと考えられるため、侵入者としては避けたいところ。設置と併せ、"防犯カメラ作動中"といったステッカーを貼ってアピールするのも良いでしょう」

そう聞くと、「ダミーカメラでも良いのでは?」とも思いますが、佐伯さんはおすすめできないのだそう。

佐伯防犯対策は、後悔しないためにするものです。でも、ダミーカメラしかなければ、万が一侵入犯罪の被害に遭ったときに、必ず”やっぱり防犯カメラを付けておけば”と悔やんでしまうはず。せっかく防犯カメラの設置に考えが及んだのならば、後悔のない対策をしたいですね」

では、防犯カメラを設置するなら、どのような場所が良いのでしょうか?

佐伯「人が入ってきやすい玄関や勝手口を基本にしつつ、できるだけ死角をなくし、全方位をチェックできることが理想です。個々の家によって効果的かつ設置可能な位置はそれぞれ違います。また、予算に合わせた設置個数なども、サービス提供会社に相談してより良い提案をしてもらいましょう」

充実した防犯対策がお手ごろ価格でできる、
J:COMの『一戸建て向け 防犯カメラ』

防犯対策として大きな効果が期待できるという防犯カメラ。中でも今回、注目したのは、放送・通信事業を中心にさまざまなサービスを手掛けるJ:COMの『一戸建て向け 防犯カメラ』です。

その名の通り、こちらは一戸建てを対象とした月額制の防犯カメラサービス。レンタル方式のカメラは200万画素でフルHDに対応しており、撮影範囲は対角146°、垂直70°、水平118°という画角の広さも特徴です。専用のアプリをインストールしたスマートフォンを使えば、リアルタイムで映像を確認可能。カメラにはマイクが搭載されており、リアルタイムはもちろん、録画データ視聴時も現地の音を確認できます。さらに、スマホから現地に向けた声掛けも可能。これなら、不審な人物が敷地内に入ろうとしたときの抑止効果も期待できますね。

録画の開始・停止はアプリのボタンを押すだけと簡単で、動体検知による30秒間の録画も可能。録画データはいずれもSDカードに保存され、残量が200MBを切ると古いデータから自動的に削除される仕組みです。暗視モードの採用により、周囲が暗くなる時間帯でも映像くっきり。明るさや点灯時間帯を設定できるLEDライトも搭載されており、動体検知で点灯します。

佐伯「昨今の防犯カメラらしく、さまざまな機能が搭載されていますね。私が特に良いと思ったのは、スピーカーを通して声掛けができるところ。不審な動きをしている人に、”何のご用ですか?””どちらさまですか?”などと声を掛けるだけでも、犯罪行為の抑止につながると思います」

気になる料金は、月額2,480円(税込2,728円)、2台目以降は980円(税込1,078円)とお手ごろ。初期費用として基本工事費がかかりますが、『基本工事費割引』を利用すれば、1台あたり4,800円(税込5,280円)で設置可能!

たいていの場合、防犯カメラは高い位置に取り付けるため、設置作業を自分で行うのは大変なもの。でも、J:COMの『一戸建て向け 防犯カメラ』なら、カメラの設置はもちろん、専用アプリやアカウントの設定も作業員が対応してくれます。操作方法をていねいに説明してくれるほか、利用中の困りごとにも電話で対応可能。さらに故障時は無償で交換してもらえるなど、加入後のサポート体制が万全なところも見逃せません。

J:COMの『一戸建て向け  防犯カメラ』について詳しく知りたい

「設置して良かった!」
すでに使い始めている人も大満足

  • 2024年5月実施アンケートより(回答数74件)/J:COM 防犯カメラの「サポート・アフターフォローの充実」について「大変満足」「満足」と回答した方の割合。

本サービスの加入者アンケート調査を見ると、「サポート・アフターフォロー」に「大変満足」「満足」と答えた人は93%。さらに、同アンケートでは、「設置工事をJ:COMにお任せできる」「機械故障時の無償交換」「設置工事費」という項目でもいずれも9割以上の人が「大変満足」「満足」と答えています。

具体的な声としては、

  • 外出先からも手軽に映像の確認ができて、保存期間も長い。
  • 子供の行き帰りが一人の時など、安全面で役に立っているし、安心できる。
  • 警察官から防犯カメラを見せて欲しいと言われ見せた所、これほど鮮明な映りの防犯カメラは初めてだと言われた。
  • 新車を購入したばっかりだったので、防犯対策になってよかった。

といったもので、安心感や機能の充実ぶりに着目する人が多い様子。侵入犯罪の抑止力に加え、精神的な安心が得られる点も、防犯カメラを設置するメリットと言えますね。

ユーザーの声をもっと知りたい!

大切な家族と財産を守るために。
防犯カメラの設置は当たり前の時代へ

空き巣や車上荒らし、隣人トラブルなど、さまざまなリスクにさらされている昨今。日々、安心して暮らしていくために、自衛はもはや不可欠の時代となっています。そのひとつの手段が「防犯カメラ」です。

佐伯「先ほどもお話ししたように、防犯対策は後悔しないために行うもの。この記事を読んで一瞬でも”防犯カメラを設置しようかな”と思ったなら、取り付けをしない手はありません。もし、設置しないまま被害に遭ったとしたら、きっと後悔することになるでしょう。住まいは、命と財産を預ける大切な入れ物。自宅の弱点や周囲の状況を知っておく必要があるので、あらゆる角度から見て対策を講じ、安心できるわが家にして欲しいですね」

なお、J:COMの『一戸建て向け 防犯カメラ』のご利用には、インターネット接続環境が必要です。J:COMにもお得なNETサービスがあるので、『一戸建て向け 防犯カメラ』とあわせて一緒に検討してみてはいかがでしょうか。

  • こちらの記事は2024年8月7日~2024年9月6日にAll Aboutにて掲載されました。

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