電力自由化によって、わたしたちの生活はどう変わる!?〈メリット編〉
公開日:2016年3月18日
更新日:2025年10月14日

電力自由化以降、さまざまな企業から電力を購入できるようになりました。それでは、電力の購入先を選べることで、実際に私たちの生活の何が変わり、どんなメリットが生まれたのでしょうか。
主なメリットは、以下の3つです。
- (1) 複数企業の参入により市場が活性化し、電気料金が低下
- (2) セット割引ほか、付加サービスが充実
- (3) 対顧客サービスの品質向上
電力会社選びは「トータル生活コスト」で考えよう!

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(1)まず、消費者にとって最大のメリットとなるのが、電気料金の値下げです。
電力自由化までは大手電力10社の「地域独占」により、料金やサービスに差が少なく、消費者にも選択権がありませんでした。しかし、電力自由化で実に多くの他業種企業が新規参入を果たし、企業間競争が活発化することで、電気料金にも価格競争が生まれました。電気料金プランも、携帯電話のように複数用意され、それぞれ選べるようになっています。使用する時間帯や量など、消費者の多様なライフスタイルに合わせた、自分にマッチしたお得な料金プランを選ぶことができるようになりました。
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(2)電気料金が下がるだけでなく、自社サービスとのセット割引のほか、さまざまな付加サービスが充実したことも、消費者にとってのメリットです。電力自由化により新規参入した企業は、石油会社、通信会社、商社、製紙会社、電機メーカー、ガス会社などさまざまで、すでに独自の収益部門を確立している会社がほとんど。そのため、既存の部門とのシナジーにより、増収を図る企業も多く、すでにその会社の別サービスを利用している消費者にとっては、とてもお得なプランが展開されています。
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(3)日本では電力供給にライセンス制度を設け、送配電網も既存の電力各社のものを利用するため、電力の安定供給という観点では、各社に違いはなく、どの企業を選んでも安心して電力の供給を受けることができます。そのぶん各社は、サポート体制の充実や接客サービスの向上など、対顧客サービスの質的向上により、他社との差別化を図ってきました。そのため、無駄のない電力の使い方のアドバイスや、使用電力量に合わせた最適なプランの提案、さらなるセット割引の提案など、消費者にやさしく便利なサービスが各社から提供されるようになったことも大きなメリットです。
電力自由化によって自由に電力を買う選択肢を得られるようになったことで、さまざまなメリットが生じています。「間違いない選択」をすれば、生活コスト全般を下げられる可能性が大いにあることは、消費者にとってはうれしいことですね。
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