実は家電の中で1、2を争う電気代!冷蔵庫の電気代はどのくらい?
公開日:2016年3月18日
更新日:2025年10月14日

毎月の電気代、どの家電が一番電力を消費してるの?
環境省の調査によれば、家庭における電気機器の中で電気使用量の割合がいちばん高いのはエアコンの14.7%、ついで冷蔵庫で14.3%となっています。意外に思われるかもしれませんが、冷蔵庫は24時間稼働させる必要があるため、どうしても電気代がかかってしまうのです。
経済産業省資源エネルギー庁「2025年8月1日 省エネ性能カタログ電子版」のデータをもとに、冷蔵庫の年間消費電力と年間の電気料金を見てみましょう。
冷蔵庫のサイズ別、年間の消費電力と電気料金の比較
サイズ | 年間消費電力(平均) | 年間の電気料金(平均) |
---|---|---|
140リットル以下 | 280kWh/年 | 8,680円 |
141~200リットル | 295kWh/年 | 9,145円 |
201~250リットル | 304kWh/年 | 9,424円 |
251~300リットル | 315kWh/年 | 9,765円 |
301~350リットル | 343kWh/年 | 10,633円 |
351~400リットル | 349kWh/年 | 10,819円 |
401~450リットル | 287kWh/年 | 8,897円 |
451~500リットル | 270kWh/年 | 8,370円 |
501リットル以上 | 279kWh/年 | 8,649円 |
出典:経済産業省資源エネルギー庁「2025年8月1日 省エネ性能カタログ電子版」
上の表から、冷蔵庫は400リットルまではサイズが大きくなるにつれて電気料金も高くなりますが、400リットル以上になると電気料金が安くなることがわかります。予算とスペースに余裕がある場合は400リットル以上のものを選ぶと電気料金の節約につながります。
現在お使いの冷蔵庫の年間消費電力は、消費者のわかりやすい箇所に記載するようになっており、年間消費電力量に31円をかけると年間の電気代を算出することができます。
冷蔵庫の電気代を下げるには?

冷蔵庫が電気代の中で高い割合を占めるということは、裏を返せば冷蔵庫を上手に使えれば、電気代は節約できることになります。それでは、どうすれば冷蔵庫の電気代を節約できるのでしょうか?
そのためには、冷却効率を妨げないことが大切。冷やしにくい環境であれば、消費電力も大きくなってしまいます。そのことを意識して、いくつか注意してみましょう。
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頻繁にドアを開閉しない
冷蔵庫は、内部の温度を一定に保つ家電なので、頻繁にドアを開閉したりすると温度を下げるために余計に電力を消費します。なるべくドアの開閉は控え、ドアを開けている時間を短くすることは基本です。そのためには、ドアを開ける前に出すものをあらかじめ決めておくようにしましょう。また、経済産業省資源エネルギー庁によれば、冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」に変更するだけで、年間で平均約1,910円の節約になります。
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ものを詰めすぎない
ものを冷蔵庫の中に詰めすぎると、効率よく冷やすことができず、余計な電力を使うことになります。冷却効率を考えると、容量の7割以上は詰めないことが理想といわれています。また、冷蔵庫の中には「冷風口」という冷気が出る場所がいくつかあります。食材を入れる時は、この冷風口をふさがないように注意しましょう。
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壁から離して設置する
冷蔵庫の周りは熱くなります。なぜなら冷蔵庫は、庫内の熱を外部に放出することで、中の温度を低く保つ家電だから。しかし、冷蔵庫が壁に接していたりすると、この放熱が上手くできず、必要以上に電力を消費してしまいます。冷蔵庫は壁から5㎝以上は離して設置し、上部に物は置かないようにすることが大切です。
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最新のものに買い替える
使っている冷蔵庫が古い場合には、最新のものに買い替えるのも手です。10年前と現在では、冷蔵庫の省エネルギー化も進み、消費電力が大きく下がるケースもあります。ということは、冷蔵庫を買い替えることで電気代も下げることができるのです。
冷蔵庫は24時間稼働し続けていますから、電気料金のプランそのものを見直すのも効果的といえます。新規参入した小売電気事業者の独自の割引プランを検討してみてください。
電力自由化により、選択できる料金プランは増えています。冷蔵庫の電気代も気になりますが、この機会に電気料金プランをライフスタイルに合ったものに変更してみてはいかがでしょうか。
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- 電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める「電力料金目安単価」の31円/kWh(税込)で算出しています。
- 電気料金の試算金額は、参考目安です。
- 実際に請求される電気料金には、石油や石炭などの燃料価格によって変動し加算される「燃料費調整額」と、再生可能エネルギーを用いた発電補助のための「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が含まれます。