一日中テレビをつけっぱなしの人の電気代はどのくらい?

公開日:2016年3月18日
更新日:2025年10月14日

一日中テレビをつけっぱなしの人の電気代はどのくらい?

テレビの電気代は実際いくら?

環境省の令和4年の調査によれば、家庭における消費電力量の9.4%がテレビの電気代です。若い人の一人暮らしでは、テレビを持っていないという人も増えているといわれていますが、テレビのある世帯にとっては、これは見過ごせないデータです。

あまり意識せず“在宅中はテレビをつけっぱなし”という人もいるのではないでしょうか。朝の時間帯は時計代わりになり、何かをしながら情報を得ることもできます。楽しみ方、使い方は人それぞれですが「当然電気代がかかっている」という意識を持つことが大切です。

では、世帯あたりの電気代の9.4%を占めるテレビの電気代。実際いくらぐらいなのでしょうか?

テレビには、「エネルギーの使用の合理化に関する法律」(省エネ法)に基づいて、「年間消費電力量」が算出されています。これは、1日あたり 5.1 時間の平均視聴時間、18.9 時間の待機時間(電子番組表取得時間を含む)で算出した一年間に消費する電力量です。

年間消費電力は、テレビの種類(液晶・有機EL)と画面の大きさ、解像度などで変わります。資源エネルギー庁が公表している「省エネ性能カタログ電子版」から、年間消費電力とそれをもとに算出した年間の電気代は以下の通りです。

テレビの種類 年間消費電力量(平均値) 年間の電気代(平均金額)
液晶テレビ(2K未満・30インチ未満) 45kWh/年 1,395円
液晶テレビ(2K未満・30インチ以上) 66kWh/年 2,046円
液晶テレビ(2K・50インチ未満) 110kWh/年 3,410円
液晶テレビ(2K・50インチ以上) 143kWh/年 4,433円
液晶テレビ(4K・50インチ未満) 132kWh/年 4,092円
液晶テレビ(4K・50インチ以上) 194kWh/年 6,014円
液晶テレビ(8K) 513kWh/年 15,903円
有機ELテレビ(4K) 232kWh/年 7,192円
有機ELテレビ(8K) 651kWh/年 20,181円

出典:経済産業省資源エネルギー庁「2025年8月1日 省エネ性能カタログ電子版」

現在お使いのテレビの年間消費電力は、消費者のわかりやすい箇所に記載するようになっており、年間消費電力量に31円をかけると年間の電気代を算出することができます。また、テレビゲームを楽しむ人は、同時にゲーム機の電気代もかかります。また、DVDを楽しむ人は再生機器の使用にも電気代がかることを忘れてはいけません。

テレビと待機電力

テレビはもちろん、ゲーム機やDVD機器はコンセントにつないでいるだけで、待機電力が発生しています。テレビの場合、リモコンを押してすぐに見られる状態になっているなら、その間は常に待機電力を消費していることになります。

この待機電力を節約するために、見ないときはテレビの主電源を落とし、電気代を節約する(コンセントを抜く)という考え方もあります。しかし、それではレコーダー機能付きのテレビの場合は録画ができなかったり、電子番組表が取得できなかったりします。最近のテレビでは「省エネモード」が搭載され、待機電力も年間で10円以下という機種も登場しますので、テレビの待機電力にそこまで神経質になる必要はないのかもしれません。

大切なのは、さきほどの電気代が1kWhあたり31円で計算しているという点。もしこの料金が下がれば、テレビライフはそのままに、電気代の9.4%を占めるといわれるテレビの電気代を下げることができます。テレビのコンセントを抜くよりも、電力自由化のこの機会に料金プランを見直し、小売電気事業者の乗り換えを検討してみることの方が、テレビの電気代を節約する近道かもしれません。

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  • 電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める「電力料金目安単価」の31円/kWh(税込)で算出しています。
  • 電気料金の試算金額は、参考目安です。
  • 実際に請求される電気料金には、石油や石炭などの燃料価格によって変動し加算される「燃料費調整額」と、再生可能エネルギーを用いた発電補助のための「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が含まれます。