家庭用防犯カメラの設置方法とは?
メリットや種類、必要な準備とともに紹介

防犯カメラの設置は、家庭でできる防犯対策です。自宅への犯罪防止、またはお子さんなど家族の安全に、防犯カメラを検討する方も多くなっています。

この記事では、家庭用防犯カメラを設置するメリットや防犯カメラの種類、導入のための準備や設置方法を解説します。設置の際のポイントやおすすめの防犯カメラも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

家庭用防犯カメラを設置する重要性

近年、防犯意識の高まりから、防犯カメラを設置する家庭が増えています。背景にあるのは、家庭を狙った犯罪を抑止・防止し、家族の安全を守りたいという多くの方の思いです。

家庭を狙った犯罪は以前と比較すると減少傾向にあるものの、被害がなくなったわけではありません。

警察庁の統計によると2022年の侵入窃盗の認知件数は36,588件となっており、そのうち一戸建て住宅が占める割合は33.0%と最も多い数値です。

共同住宅を含む住宅侵入窃盗は1日あたり約43件発生していて、現在でも少なくない数の住宅が侵入窃盗の被害を受けています。

家庭用防犯カメラ設置の効果

それでは、家庭用防犯カメラを設置するとどのような効果があるのでしょうか。設置する主な効果は以下のとおりです。

  • 犯行を抑止する効果がある
  • 犯罪の証拠を残せる
  • 安心感が増す

防犯カメラの主たる効果は、起こり得る犯罪を未然に「抑止・防止」することです。犯罪を行おうとする者に防犯カメラで犯行が撮影されるリスクを示せれば、犯行を抑止する効果が期待できます。

例えば、空き巣や泥棒の侵入に防犯カメラは効果的です。駐車場に防犯カメラを設置すれば、自動車やバイクの盗難、車上荒らしの抑止・防止に役立ちます。

そのほか、防犯カメラの映像は万一事件が発生した時の有力な手がかりとなります。自宅の周りをうろつくストーカーや不審者対策ともなり、家族の安心感が増す点もメリットです。

家庭用防犯カメラの種類

家庭用防犯カメラは、機能や映像の確認方法、形状や映像の保存方法でさまざまな種類があります。カテゴリごとの種類と特徴は次のとおりです。

カメラ機能

動体検知 人や動物などの動きを検知する機能
暗視撮影 夜間や暗闇でも撮影できる機能
録音 映像だけでなく音声も保存する機能
広角撮影 広い範囲を撮影できる機能
警告機能 音や光で警告する機能
ズーム 被写体や撮影した映像を拡大する機能
防塵・防水 雨や風、ホコリなどに耐性を持つ機能
双方向通話 防犯カメラをつうじて双方向に通話できる機能
LED投光 LED光の投光で、監視範囲の視認性向上や威嚇が可能な機能

カメラの形状

ボックス型 四角い箱をしたケースに丸いレンズがついたカメラ
ドーム型 ドーム状で丸型のカメラ
PTZ型 遠隔操作機能をもつカメラ

映像確認方法

スマホアプリ スマホの操作で防犯カメラの映像を視聴
専用機器 専用機器で防犯カメラの映像を視聴
  • カメラがネットワークに接続されている必要があります。

データ保存方法

SDカード 映像をSDカードに保存する記録方式
クラウドサーバー 映像をクラウドサーバーに保存する記録方式

電源の種類

バッテリー式 バッテリーを充電して給電する方式
ACまたはPoE式 電源コード(PoE式はLANケーブル)でつないで給電する方式

家庭向け、一戸建て向けには、動体検知機能や暗視撮影機能、警告機能のある防犯カメラがおすすめです。日中・夜間を問わず、撮影範囲で起こる異常や違和感を検知し、音や光で防犯カメラの存在を警告してくれます。

そのほか、映像確認方法はスマホで確認できるタイプが便利です。お持ちのスマホで映像を簡単に確認できるほか、外出している時にも遠隔で映像を視聴できます。

一戸建てにおける防犯カメラ設置に必要な準備

一戸建ての家庭に防犯カメラを設置する場合、いくつかの準備が必要です。ここでは、以下の3つの視点から、必要な準備を紹介します。

  • 防犯カメラの設置までに必要なもの
  • 防犯カメラの設置場所
  • 防犯カメラの設置費用

ポイントを押さえて、防犯カメラの設置に活かしましょう。

防犯カメラの設置までに必要なもの

防犯カメラの設置で必要なものは、「業者に依頼する場合」と「自分で設置する場合」で異なります。

業者に設置を依頼する場合は、自分で用具などを準備する必要はありません。防犯カメラを設置する目的に合わせて、業者が必要な用具や機材を準備してくれます。適切な設置場所や使い方などを教えてくれる点もメリットです。

自分で設置する場合は、防犯カメラのほか、必要な用具や機材を準備します。具体的には、PF管やPF管を固定するサドル、接続ナットやジョイントボックス、ドライバーや配線を保護するモールなどです。

防犯カメラの設置場所

一戸建てに防犯カメラを設置する際に、効果的な場所は次のとおりです。

  • 玄関
  • ベランダ
  • 勝手口
  • 車庫・駐車場

玄関は人の出入りも多く、防犯カメラの設置におすすめのポイントです。周囲にわかるように設置することで、空き巣や泥棒の抑止につながります。

また、窓や庭、ベランダや勝手口は空き巣の侵入口になりやすい場所です。顔がはっきりと映るように、防犯カメラの画角を調整して設置します。

そのほか、車やバイクの盗難、車上荒らし対策を行う場合は、車庫や駐車場に防犯カメラを設置しましょう。盗難被害の抑止・防止につながり、万一、被害に遭った場合も映像が犯罪の証拠となります。

防犯カメラの設置費用

防犯カメラの設置では、主に以下の購入費用が必要です。

  • 防犯カメラ本体
  • 配線ケーブルとコネクタ
  • レコーダー
  • モニター

そのほか、自分で設置する場合は工具や機材、業者に依頼する場合は設置費用が必要です。

防犯カメラの価格などで違いはありますが、屋外に設置する場合はカメラ1台につき約15万円~かかるといわれています。

なお、業者によっては防犯カメラを購入ではなくレンタルで取り扱っている場合もあります。初期費用や購入費用を抑えたい場合に、レンタルは有効な選択肢です。

家庭用防犯カメラの設置手順

自分で防犯カメラを屋外に設置する手順は次のとおりです。今回は、ケーブルで接続するタイプの防犯カメラを紹介します。

  • 防犯カメラの購入
  • 必要な工具の準備
  • 配管の設置
  • カメラの設置
  • カメラとケーブルの接続
  • 配線の引き込み

はじめに、設置する防犯カメラや必要な工具を準備します。PF管や接続ナットなどの工具はホームセンターなどで購入しましょう。配管は、PF管にケーブルを通してから、サドルを使って固定します。

防犯カメラを設置場所に固定したら、カメラとケーブルの接続を行います。ジョイントボックスを利用すると、接続場所が雨で濡れにくくなるのでおすすめです。

つないだケーブルは屋内へと引き込みます。エアコンダクトを利用する方法のほか、壁に穴をあけて引き込む方法があります。壁に穴をあけた場合は、防水パテなどに補修しておきましょう。

防犯カメラを設置するポイント

防犯カメラに死角ができてしまうと効果が薄れてしまうので、適切な角度と高さに設置するのがポイントです。

特に、住宅侵入被害は玄関や窓が侵入経路となる場合が多くなります。場合によっては複数のカメラを設置し、死角ができないように注意しましょう。

なお、防犯カメラで近隣の住宅まで映してしまうと、プライバシーを侵害してしまう恐れがあります。設置する際は場所や画角を調整して、隣人のプライバシーを撮影してしまわない配慮が必要です。

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まとめ

家庭に防犯カメラを導入すると、犯罪を未然に防ぎ、抑止効果も期待できます。一戸建ての場合は玄関や窓への設置が効果的で、設置方法には業者に依頼する方法と自分で設置する方法があります。

ただし、自分で設置するにはカメラの購入や取り付けなどの手間がかかることも事実です。J:COMでは、設置・設定はおまかせで価格面でも導入しやすい防犯カメラを提供しています。この機会にぜひJ:COMの防犯カメラをご検討ください。

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