通信速度の目安とは？
基礎知識や測定方法、ゲームに影響するping値も紹介！

通信速度の単位

通信速度は「bps（ビーピーエス）」の単位で示されます。 bpsはbits per secondの略で、1秒間に転送できるビット数を表します。

インターネット回線などのコマーシャルで「1ギガの速さ」や「10ギガの速さ」を目にした経験がある方もいると思いますが、この場合の「1ギガ」は「1Gbps（1ギガビーピーエス）」を示しています。

通信速度の単位をまとめると以下のとおりです。

「bps」は「bit per second（ビットパーセカンド）」の略称で、1秒間に転送できるデータ量を表しています。通信速度の単位が大きいほど1秒間に転送できるデータが大きくなり、快適なインターネットの利用につながります。

通信速度の目安は理論値だけでなく実測値も大切

自宅でインターネットを利用する時の注意点は、インターネットの通信はさまざまな要素の影響を受けやすいことです。

例えば、カタログ上の最大通信速度が「1Gbps」であっても、自宅でインターネットを利用する場合に通信速度が1Gbpsとなることはほぼありません。これは、通信速度が回線の混雑や無線の減衰、利用環境により低下するからです。

カタログ上の「1Gbps」は、理論的に可能な速度（理論値）となっています。自宅の通信速度の目安を知りたい場合は、実際に通信が行われる速度（実測値）を知ることが大切です。

ゲームをするならping値の速度も確認

ping値は、自分のパソコンから相手のサーバーまでをデータが往復するのにかかる時間です。低いping値は、データが速く行き来することを意味し、インターネットの通信がスムーズであることを示します。

ping値は「ms（ミリ秒）」の単位で示され、特にオンラインゲーム（主に相手と対戦するゲーム）をする場合に確認したい数値です。一般的に、35ms以下は良好、15ms以下ならとても優れているとされています。

複数のデバイスを同時に使用する場合は注意

前の章で紹介した通信速度はあくまで目安であり、複数のデバイスを同時に使用する場合は、それだけ回線が混雑する可能性があります。特に、大容量のコンテンツを同時に使用する場合には注意が必要です。

例えば、Wi-Fiにスマホやパソコン、テレビやロボット掃除機、エアコンなどのIoT家電を同時に接続する場合は、回線の混雑や順番待ちで遅延が発生する場合もあります。

近年は、多数同時接続が可能で、混雑を回避する機能があるWi-Fiルーターが提供されています。同時接続が原因で頻繁に通信速度が低下する時は、ルーターの見直しも検討してみましょう。

通信速度は実際どれくらい必要？

用途でも違いはありますが、デバイスあたり30Mbps以上あるとインターネットのページ表示や高画質の動画視聴も十分に行えます。オンラインゲームなど大容量のコンテンツの場合は、100Mbps以上がひとつの目安です。

自宅の通信速度（実測値）を測定する方法は次の章で紹介するので、実際に実測値を測って、上記の目安を満たしているかチェックしてみてください。

なお、総務省が実施した固定ブロードバンドサービスの実証結果（2021年度）によると、最大通信速度1Gbps以上の回線における実測値の中央値は199.1Mbpsで、1Gbps未満の回線における実測値の中央値は94.6Mbpsでした。

最大通信速度が1Gbps未満のインターネット回線を利用していて、通信速度に不満がある場合は、1Gbps以上のインターネット回線への乗り換えもおすすめです。

測定サイトを利用する

自宅の通信速度（実測値）を知りたい時は、測定サイトの利用が便利です。スマホやパソコンで以下の測定サイトにアクセスすると、そのデバイスでの通信速度の目安を知ることができます。

• Google：インターネット速度テスト
• Fast.com
• USEN：インターネット回線スピードテスト

多くの測定サイトは、無料で提供されています。使い方は、例えばGoogleのインターネット速度テストの場合、「Google スピードテスト」で検索して「速度テストを実行」を選択すると、30秒程度で簡単に速度を測定できます。

測定アプリを利用する

通信速度は測定アプリでも計測できます。アプリにより、通信速度のほか、通信環境の問題などがわかる場合もあるので便利です。

例えば、J:COM（ジェイコム）では、J:COM NET加入者向けに「MY J:COMアプリ」を提供しています。

MY J:COMアプリは、インターネット接続診断で下り速度や上り速度、接続状態を診断できます。問題が見つかった場合は対処方法も表示されるので、通信環境の改善に役立ちます。

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