光回線の4種類の特徴とは?
メリットやデメリットなど違いをわかりやすく解説
光回線の導入を考えているものの「光回線にはどのような種類がある?」「どの光回線を選べば良いかわからない」とお悩みの方がいるかもしれません。
インターネットを快適に利用する上で欠かせない光回線ですが、種類が多くてどれが最適なのか迷う方もいるでしょう。
この記事では、光回線の種類ごとの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。さらに、光回線を引く際に知っておきたい配線方式に関しても紹介するので、最適な光回線サービスを選ぶ際の参考にしてください。
光回線とは
光回線とは、光ファイバーを使用してインターネット接続を行う回線のことです。
光ファイバーは、石英ガラスやプラスチック素材でできた、とおり道で、光の反射や屈折によってデータを送受信します。そして光ファイバーを束ねた光ファイバーケーブルは、光回線だけでなく、照明や自動車の安全装備などさまざまな用途で使用されています。
光回線は電磁波の影響を受けにくく、高速かつ安定したデータ通信が可能で、動画視聴・オンラインゲーム・大量のデータ通信・リモートワークなどに最適です。
下記記事では、光回線の概要やメリット・デメリットについて解説していますので、あわせてご覧ください。
光回線の特徴
光回線の種類は、大きく分けて以下の4つがあります。
- フレッツ光
- 光コラボレーション
- 他事業者の光回線
- ダークファイバー
それぞれの特徴やメリット・デメリットを、以下で詳しく解説します。
➀フレッツ光
フレッツ光はNTT東日本・西日本が提供する光回線サービスで、2001年にBフレッツサービスとしてスタートし、のちに現在の名称に変更されました。
フレッツ光を使用するためには、NTTとの契約に加えて、インターネット接続を行うために必要なプロバイダーとの契約が必要です。
フレッツ光のメリット
フレッツ光のメリットには、日本全国でサービスが展開されており、地方在住の方でも利用しやすい点が挙げられます。また、提供エリアの広さから、比較的知名度や信頼性が高い傾向にあります。
通信速度が安定しており、動画視聴やオンラインゲームといった大容量のデータ通信がスムーズなのも利点です。
さらに、サポートサービスのオプションを追加すると、365日年中無休で対応してもらえる点も魅力です。
フレッツ光のデメリット
フレッツ光のデメリットは、契約手続きが煩雑である点です。
例えば、フレッツ光の利用にはNTTとは別にプロバイダーとの契約が必要なため、2つの契約作業やプロバイダー選びなどが面倒と感じることがあるかもしれません。
➁光コラボレーション
光コラボレーションは、NTT東日本と西日本の光回線を借りて、ほかの通信事業者が独自に提供するサービスです。
2015年にNTT東日本・西日本が光回線の卸売りをスタートしたことにより、さまざまな事業者が光回線の提供に参入しました。そして、各事業者が独自のサービスプラン・特典・セット割などを提供しています。
光コラボレーションのメリット
光コラボレーションのメリットは、フレッツ光に比べて月額料金を抑えられるケースが多い点です。
またサービスを提供している事業者が豊富で、それぞれが独自のプラン・特典・セット割などを用意しており、ユーザーは自分のライフスタイルやニーズに合ったサービスを幅広く選べるのが魅力です。
光コラボレーションのデメリット
先述のとおり、光コラボレーションを提供する事業者は数が多いため、自分に合ったところを選ぶのに時間がかかる場合があります。
また契約する事業者によっては、回線の混雑状況により通信速度が遅くなるケースも懸念点です。なぜなら、光コラボレーションはNTT東日本・西日本の回線の一部を借りているため、インターネットの利用者が増えると回線が混み合い、速度が低下する場合があるからです。
そして、フレッツ光の回線工事費を分割払いで支払っていた場合、光コラボレーションに乗り換えても残りの費用を支払い続けなければなりません。ゆえに、乗り換え前に費用負担が増える可能性を把握しておく必要があるでしょう。
➂他事業者の光回線
他事業者の光回線とは、電力事業者や通信事業者が独自に施設した光ファイバーを利用したサービスです。
光回線サービスの多くはNTTの回線を使用していますが、電力会社や通信事業者が自社の回線を活用することで、独自のサービスを提供しています。
他事業者の光回線のメリット
他事業者の光回線のメリットは、電力事業者や通信事業者の保有する独自回線を使用するため、比較的通信が安定しており速度が速い傾向にある点です。
また、電気やスマホの料金とのセット割を利用できるケースがあり、インターネット料金とまとめて支払うと月々の支出を抑えられる場合があります。
さらに各事業者独自の特典があるのも魅力の1つです。例えばJ:COMの光サービスでは、基本工事費0円、最初の6カ月間は月額基本料金割引などの特典があります。
他事業者の光回線のデメリット
他事業者の光回線は、サービス提供地域が限定されているため、すべての地域で利用できるわけではありません。したがって、引越し先がサービス提供エリア外の場合、別のインターネット回線への乗り換えが必要です。
なお、J:COMでは、NTTのフレッツ光回線とJ:COMのプロバイダーサービスがセットになった「J:COM NET 光(N)」も提供しています。NTT東日本・西日本の光回線を使用するため、J:COMサービス提供エリア外に引っ越す場合も継続可能です。
また、契約前にサービス提供エリアの調査が必要で、手続きが手間と感じる場合があることもデメリットでしょう。
➃ダークファイバー
ダークファイバーは、NTTが使用していない予備の光回線を活用したサービスです。
NTTは工事の際に光ファイバーを余分に設置しています。この未使用の光信号が通っていない部分を「ダークファイバー」、普段使用している部分を「ライトファイバー」と呼びます。
ダークファイバーのメリット
ダークファイバーに参入している事業者は、数が少ない傾向にあるため、回線が混雑しにくい点がメリットです。
ライトファイバーは複数の事業者が使用しており、利用が集中すると回線が混み合って通信速度が低下する場合があります。
一方で、ダークファイバーは独自回線を使用するため、比較的安定した通信速度が期待できます。
ダークファイバーのデメリット
ダークファイバーは、すべての地域でサービスを提供しているわけではありません。そのため、地域によっては利用できない点がデメリットです。
また、契約時に工事が必要となる場合が多く、利用開始までに時間がかかることがあります。
具体的には、契約者の立ち合いのもとで、宅内と宅外の2種類の工事が行われるのが一般的です。さらに2つの工事は別日に実施されることがあり、それぞれの日程調整が必要な場合があります。
したがって、すぐにインターネットを利用したい方には不向きでしょう。
光回線の配線方式
光回線を引く場合には、以下のいずれかの方式で配線を接続します。
- 光配線方式
- LAN配線方式
- VDSL方式
配線方式によって通信速度に違いが生じるため、光回線を契約する前にそれぞれの特徴を把握しておきましょう。以下で、3つの配線方式に関して詳しく解説します。
➀光配線方式
光配線方式は、光ファイバーケーブルを直接各住居まで引き込む方法で、戸建住宅や比較的新しい集合住宅でよく採用される傾向があります。
光配線方式は、後述するLAN配線方式やVDSL方式と比べて、通信速度が速く安定性に優れているのが特徴です。
ただし、光ファイバーを建物内に引き込む工事が必要となるため、導入コストが高くなる場合があります。また、古い集合住宅では光配線方式が導入されていないこともあります。
なお、光配線方式が導入されていない物件でも、個別での導入が可能です。個別の導入を希望する場合は、物件のオーナーや管理会社に相談してみると良いでしょう。
➁LAN配線方式
LAN配線方式は、電柱から共用スペースのMDF室まで光回線を引き込み、MDF室から各部屋までをLANケーブルでつなぐ方式です。MDF室とは、オフィスやマンションなどの建物内に設置された、通信回線の集約と配線管理を行うための設備のことです。
上記の方式は、光配線方式に比べると通信の安定性は劣ることがありますが、導入コストが抑えられる利点があります。
なお、光配線方式ではONU(光ネットワーク終端装置)を、VDSL方式・ADSL方式ではモデムを利用しますが、LAN配線方式では基本的にネットワーク機器は必要ありません。
ADSL方式は、自宅までの配線がすべて電話回線で構成され、電話に使用しない周波数帯を使ってインターネット接続を行います。
LAN配線方式では、住居内ではLANコネクタと端末をLANケーブルで接続するだけでインターネットが利用できます。
ただし、複数の端末を同時に利用する場合は、ブロードバンドルーターやWi-Fiルーターが必要です。
以下の記事では、ONU・モデム・ルーターの詳細や、配線方法について紹介しているので、合わせてご覧ください。
➂VDSL方式
VDSL方式は、光回線を電柱から共用スペースまで引き込み、共用スペースから各部屋までは一般の電話回線を使用して接続する方式です。
各部屋では、電話回線用のモジュラージャックとVDSLモデムをつなぎます。さらに、VDSLモデムとパソコンをLANケーブルでつなぐと、インターネットが利用可能です。
途中から電話回線に切り替わるVDSL方式は、光回線方式やLAN配線方式に比べて通信速度が低下する場合があります。
なお、複数の端末を使用する場合には、ブロードバンドルーターやWi-Fiルーターが必要です。
光回線を契約するなら
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J:COM NET光では、「光1Gコース」や、提供エリア内では、最大5Gbpsの「光5Gコース」、最大10Gbpsの「光10Gコース」などの高速なプランが選べます。
特典として戸建住宅で6カ月間、集合住宅※1で3カ月の割引やキャッシュバックもあり、お得に光回線の利用をはじめられます。
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コース | 1G | 5G | 10G |
---|---|---|---|
月額利用料金(2年契約) | 月額5,610円(税込) | 月額6,160円(税込) | 月額6,710円(税込) |
割引適用(6カ月)※1 | 月額3,333円(税込) | ||
キャッシュバックによる実質月額(6カ月)※2 | 0円 |
- 東日本・戸建住宅の場合の月額料金です。
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また、J:COM NET光では、次世代 AI Wi-Fiが上記プラン料金にコミコミで利用できます。最適な周波数に自動接続ができるほか、過去の利用状況をAIが分析してくれるので使えば使うほど快適になります。
次世代 AI Wi-Fiでは、Wi-Fiが届くエリアを拡大でき、家じゅう快適なWi-Fi環境づくりに役立つ「メッシュWi-Fi追加ポッド」の追加が可能です。メッシュWi-Fi追加ポッドは1台あたり550円(税込)※1 ※2で、最大2カ月間は無料です。
なお、利用可能なコース(光1G/5G/10G)はエリアや物件により異なります。お住まいのエリア・住居タイプで利用可能なコースは料金シミュレーションをご確認ください。
「マカフィー for ZAQ」※3が追加料金なしで利用できるのも、J:COM NETの魅力です。お使いのパソコンにインストールすると、以下のようなセキュリティーサービスが受けられます。
- ウイルスやスパイウェアのスキャン・駆除
- 不正アクセスによる個人情報漏洩の防止
- メールに添付されたファイルのウイルス感染チェック・駆除
この機会に、ぜひJ:COMが提供するネットサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
- ご契約状況によって、月額利用料金が異なる可能性があります。
- 追加契約可能な機器(ポッド)台数は、4台までとなります。
- McAfee、マカフィー、およびMcAfeeのロゴは、米国法人McAfee, LLCまたはその米国およびそのほかの国の子会社の商標または登録商標です。そのほかの商標やブランドはそれぞれほかの者に権利が帰属していると主張される場合があります。
まとめ
光回線には、フレッツ光・光コラボレーション・他事業者の光回線・ダークファイバーの4種類があります。
光回線を契約する際は、それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握し、光回線サービスを使用する物件の配線方式も考慮することが大切です。
またサービス提供エリアを確認した上で、自分がインターネットで重視するポイントをふまえて、ニーズに合う光回線サービスを選びましょう。
なお、J:COMでは光サービスを提供しています。NTT東日本・西日本の回線を使用したサービスもあり、J:COMサービス提供エリア外でも契約可能です。
「光1Gコース」のほか、提供エリア内では、最大5Gbpsの「光5Gコース」、最大10Gbpsの「光10Gコース」などのより高速なプランが選べます。
光回線サービスの契約を検討中の方は、ぜひJ:COMの提供するネットサービスの導入をご検討ください。
「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
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